平日でも土日でもじゃがりこはうまい

 朝いちで新聞を開くと、小さな子供が被害にあった記事ばかり。各々種類が違う、子供が被害にあう記事三連発。なかなかきついものがある。

 

 今日は出勤。土曜日だけれど出勤。半ドンなんで生易しいものではない1日仕事。残業もあるよ。きっとあるよ。そんな憂鬱な気分の出勤途上、自分と同じく今日という日を職場で過ごすことになる同僚から電話。今日をがんばるための糧としてじゃがりこをふたつ。種類に違うじゃがりことを二つ買ってきてほしいとのことだった。

 

 ちょうどコンビニの前だったので、チーズ味とバター味のじゃがりこを手に取ってレジへ。

 

じゃがりこをおふたつ~。じゃがりこを……ふたつ!? ふたつ!?」

 

 めちゃくちゃ店員さんに驚かれた。もう滅茶苦茶驚かれた。並みの驚き方ではなかった。驚いてしゃっくりが止まるなんて信じていない僕が「この驚き方ならさすがにしゃっくりも止まるんではないか」と思いたくなるようなレベルの驚き方だった。「息を止めながら水を飲めばしゃっくりは止まる」という信念が揺らぐような驚き方だった。

 

 もしかすると有史始まって以来、2024年2月17日に至るまで、じゃがりことを二ついっぺんに買った人間はいなかったのかもしれない。僕は人類史上はじめて、じゃがりこを二つ同時にかった人間なのかもしれない。そうでもないと納得ができないほどの、店員さんの驚き方だった。このタイミングでしゃっくりがでていない自分が恨めしい。